亀楽屋を2012年に始めて、もう長い年月が経ちました。

飲食店をやっていると、本当にいろいろなことがあります。

嬉しい言葉をいただくこともあれば、厳しい言葉をいただくこともあります。

もちろん、お客様から直接、

「今日のうどん、ちょっとこうやったで」

「もう少しこうした方がええんちゃう?」

と言っていただくこともあります。

私は、直接言ってもらうことは嫌ではありません。

その場で話ができますから。

こちらにも説明できることがありますし、「あ、それは申し訳なかったです」

と素直に謝れることもあります。

改善できることなら改善すればいい。

ところが今は、口コミがあります。

店を出てから腹が立ったこと、不満だったことを、口コミという場所に書く。

もちろん、それも今の時代のお客様の自由です。

口コミそのものを否定するつもりはありません。

良い口コミをいただけば、本当に嬉しい。

スタッフの励みにもなります。

新しく来てくださるお客様のきっかけにもなります。

ありがたいものです。

でも、店をやっている側からすると、

なかなか難しい時代になったな

と思うこともあります。

口コミには、お客様は自由に思ったことを書けます。

しかし店側が返信するときは、同じようには書けません。

腹が立ったからといって、腹が立ったまま返信することなんてできません。

言いたいことがあっても、

「言い訳と思われるかな」

「反論していると思われるかな」

「また別のお客様がこれを読んだらどう感じるかな」

いろいろ考えます。

おそらく、これは亀楽屋だけではありません。

多くの飲食店が、口コミを気にしながら商売をしていると思います。

そして難しいのが、食べ物には絶対的な正解がないということです。

「うまい」という人がいる。

「普通」という人がいる。

「自分には合わない」という人もいる。

口コミの悪い店へ行ってみたら、

「めちゃくちゃうまいやん」

と思うことだってあります。

逆に、口コミで大絶賛されている店へ行っても、

「自分には合わんな」

と思うこともある。

結局、味も、値段も、量も、

個々の捉え方なんですよね。

亀楽屋は2012年の開店当初から、どちらかというと量の多い店としてやってきました。

それには私自身の経験があります。

昔、食事に行って、

「美味しかったけど、お腹いっぱいにならなかった」

という経験がありました。

一軒の店で食べたのに、また別のものを食べる。

それなら、自分が店をするなら、

一軒の店で、お腹いっぱいになって帰ってもらいたい。

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そう思ったのが、今の亀楽屋の考え方につながっています。

もちろん、多いという方もおられます。

だから小盛りも用意しています。

反対に、大盛りでも少ないという方もおられる。

人によって食べる量が違う以上、これはどうしてもあります。

また、暑い時期には、食べきれなかった料理の持ち帰りをお断りすることもあります。


持って帰りたい気持ちは分かります。

店としても捨てたいわけではありません。

でも、持ち帰られた後の保存状態までは、こちらでは分かりません。

万が一、食中毒が起きたらどうするのか。

お客様の安全を考えれば、店としてお断りしなければならないこともあります。

それで文句を言われることもあります。

多ければ多いと言われる。

少なければ少ないと言われる。

持ち帰りを断れば、それも言われる。

商売というのは、本当に難しいものです。

それでも店は、自分たちが正しいと思うことを考えながら、一日一日営業していくしかありません。

口コミは大切です。

これからもありがたく読ませていただきます。

直さなければならないことは直す。

反省するところは反省する。

でも、一つの口コミだけが、その店のすべてでもありません。

店を選ぶ側も、

「口コミは一人ひとりの感じ方なんだ」

くらいに見てもらえたら、飲食店をやっている側としてはありがたいなと思います。

良い口コミも、悪い口コミもある。

それでいいのかもしれません。

最後に判断するのは、自分の舌です。

そして私たちは今日も、

目の前のお客様に「美味しかった、お腹いっぱい」と言って帰ってもらえるように、一杯のうどんを作る。

結局、2012年からやっていることは、それだけです。

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亀楽屋